NHK 双葉中継局(福島県双葉郡富岡町)

  福島県双葉郡富岡町にある、標準的なNHK 100W中継局。
偶然到達した送信所だが、後日、この場所が歴史的な磐城無線電信局富岡受信所敷地の一部だったことが分かった。

大正9年5月、日米間の通信輻輳対策として磐城無線電信局富岡受信所(敷地は約1万坪)が開局(原町送信所は大正10年3月)。
磐城無線電信局は、対米通信に活躍するだけでなく、関東大震災の第一報をホノルルRCA局経由でサンフランシスコに送った(実際にはサンフランシスコでも直接受信)ことでも有名。

「中央に高さ90mの木柱及びこれより東西に300m隔てて高さ75mの木柱各1本を建て、これに15番7ヶ撚硅銅線で、方形に架設せられた大型ループ・アンテナである。尚90m木柱と他の75m木柱との間に、約300mの逆L型空中線をも設備した」(日本無線史 第二巻より引用)
(注:敷地跡の地形と同書の図から、中央柱を挟んで東150m、西150mの2本のループアンテナと推定)

その後、短波時代到来により、昭和2年に短波送信所に改修されたが、小山送信所、福岡受信所体制が整い、富岡は昭和7年廃止された。

平成10年この中継局の開局で、再びこの地に電波施設が戻ってきたことになる。
2007年9月撮影

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